トリリンガルの頭の中はどうなってるの?脳科学
こんにちは。
教育ママの、ブラジルちえみです。
今日は、次男君の英語の家庭教師を、試験的に日本人からアメリカ人に変えてみました。
知っている単語をつなぎ合わせ、頑張って会話している息子を見て、感激!
普段は集中力がない次男くんも、英語スイッチが入ってからは真剣に授業を受けています。
それにしても、今、この子の頭の中は、一体どうなっているの?
ブラジルちえみ
そこで今回は、バイリンガル、トリリンガルなどマルチリンガルの人の、脳について調べてみました。
マルチリンガルの人の、頭の中
ブラジルに住む、息子達の母国語はポルトガル語。
そして、私の母国語になる日本語が、第二言語です。
毎日、国語の教科書を読ましちゃうぞー!
ブラジルちえみ
その二か国語に加え、必須科目の英語学習です。
小学校に入ったときから、オンラインで英会話の勉強はしていました。
当時、習っていた子供専用オンライン英会話「リップルキッズパーク」のレビューはこちら
時間帯が合わなくなり、スクールを変えたのを機に、フィリピン人の先生から日本人の先生がいる英会話に変更。
何を言っているのか全く分からないと困るので、日本人の先生に教えてもらっていました。
しかし、だんだん物足りなくなってきて。
親の方がね。 やっぱ、ネイティブに憧れるよね。
ブラジルちえみ
そこで、試験的にアメリカ人の先生の授業を受けることに。
英語しか話せない先生に悪戦苦闘しておりました。。。
今、この子の頭ん中は、一体どうなっているのだろう??
例えば、「今日、学校で何したの」?と、私が聞くと、「体育の授業があって・・・」
日本語で話すときには、ポルトガル語から日本語に変換しなくても、言葉がすっと出てくるそうです。
しかし、これが英語になると・・・
昨日会ったことを話していた息子
Ontem, um carro roubado no bairro, e a policia disparou.
(昨日、近所で車が盗まれて、警察が発砲した。)
そんなこと言わなくてもいいよっ!!
でも、事実です。。。
ブラジルちえみ
この文章を、英語では、なんていうんだっけ?
そう考えながら、頭の中でポルトガル語から、英語に変換するんだそうです。
英語は、まだまだかなぁ。。。
ホンマでっかテレビで有名な、池田教授によると・・・
マルチリンガルの人の方が、語学取得能力が高い。
第二言語を話せるようになれば、ネイティブ以外の言語を習得する脳領域が開拓されているから、理解が早くなるそうです。
そういう意味では、幼いころからポルトガル語と日本語を使い分けている息子たちは、
1つの言語しか話さない「モノリンガル」の人と比べると、語学取得するのが簡単ってことですね。
また、脳領域を開拓する能力は、遺伝させることが出来るそうなので、息子たちの子供もバイリンガルや、トリリンガルになる可能性が高いということになります。
孫もマルチリンガルか?
ニマニマ
ブラジルちえみ
よく、ネイティブの言語は、7歳までに学習すると言われていますが・・・
東京大学の酒井邦嘉教授によると、
人間の左脳には言語地図があり、文法・読解・単語・音韻などの領域に分かれている。
前頭葉には言葉を生み出す文法装置があり、その下側には、込み入った意味を理解する読解領域がある。
そのほか単語や音韻など、言語の側面を処理する領域が後側にある。
なんだか、ややこしいですが。。。
人間の脳には、もともと言語を使うための、本能的な能力が備わっているそうです。
子供のうちだけではなく、大人になってからでも、訓練によって、第二言語、第三言語を話せるようになります。
これまでの研究では、第二言語以上の習得について、まだまだ不明な点が多く、特にトリリンガル(第三言語以上)の習得に関する研究データは、ほとんどないそうです。
世界で初めて脳科学的に調査
2016年2月・・・
東京大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、一般財団法人言語交流研究所(ヒッポファミリークラブ)は18日、世界で初めて
多言語習得のメカニズムと、その効果を脳科学的に調査することを発表した。
「多言語に触れた経験をもつ人の脳が、さらに新しい言語を習得する際にどのような反応を示すのか?」
また、「多言語を学ぶと、脳の活動や構造にどんな違いが現れるのか?」など、言語理解と発音把握などについて検証していくそうです。
今回の共同研究によって、マルチリンガルのデータを集めて、新しい発見ができるとイイですね。