2017/06/08

日本は二重国籍を認めてる?日本のパスポートを持ったブラジル人のおばあちゃん

 

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息子二人を「トリリンガル」に育てたい願望が強い、ブラジル サンパウロ在住のブラジルちえみです!

自分しか日本語を話さない環境で、子供に「日本語」を教える難しさに直面中!

ブラジルちえみ

先日パスポートを受領しに、日本領事館に行った時のこと・・・

ブラジル人の身分証明書RGと、日本のパスポートを持ったおばあちゃん。
あれ?日本って「二重国籍」認めてないんじゃないの?

どうして2つの国の身分証明書を持っているんだろう?

日本は「二重国籍」を認めている!?

 

70歳代夫婦と日本領事館の人とのやりとり

どうやら、この老夫婦はパスポートを更新したいんだけど、長年ブラジルに住んでいるので、パスポート申請に必要な書類の漢字記入ができない様子でした。

こういう書類は、いつも記入しているわけではないので、日本人でも慣れていなく分かりずらいですよね?

おじいちゃん
昔は、領事館の人が代筆してくれたよ。。。
領事館の担当者
今はもう、こちらで代筆ができないので旅行会社の人に記入してもらってください。

 

パスポートはただの身分証明書代わりに持っているようで、旅行で使うわけではないので旅行会社の人に代筆してもらうの?と困った様子。

おじいちゃん、後から私が代筆してあげるから、横の席で待っててね!

 

みかねた私は思わず声をかけました。

そんなわけで、夫婦2枚分のパスポート申請用紙を代筆することに。
旦那さんは日本人で本籍が広島。

そして奥さんは日系ブラジル人らしく、ブラジル人の身分証明書のRGを持っていました。

えっ!!!
でも、なんで大人が日本のパスポート申請しているの?

日本って、二重国籍認めていないんじゃないの? 違法じゃない!?

なんで?なんで?と思いながらも申請書を書き、その場は立ち去りましたが・・・

国際結婚した私はブラジル人との「二重国籍」の息子がいるので、いろいろ調べてみました。

二重国籍(多重国籍)とは?

二重国籍(多重国籍)とは英語で “dual nationality “(double nationality)  または “dual  citizenship”と呼ばれ、ウィキペディアによると

多重国籍(たじゅうこくせき)とは二つ以上の国籍を持っている状態のこと。
二重国籍、重国籍、国籍の積極的抵触ともいう。

原則として、単一の国籍のみしか持てないことが一般的であるが、法整備上の問題など特殊な状況にある国々では制限つきで認められている。

「単一の国籍のみしか持てないことが一般的」とありますが、二重国籍を認めている国は意外に多いんですね。

二重国籍(多重国籍)を認めている国、認めていない国

多重国籍を認めている

出典: ウィキペディア

  • 緑・・・ 多重国籍を認めている国
  • 赤・・・ 多重国籍を認めていない国

二重国籍(多重国籍)を認めている国

  • 台湾
  • 韓国
  • フィリピン
  • アメリカ
  • ロシア
  • イギリス
  • フランス
  • イタリア
  • スイス
  • スペイン
  • ポルトガル
  • オランダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • デンマーク
  • フィンランド
  • ドイツ
  • ブラジル
  • メキシコ
  • コロンビア
  • ペルー
  • アルゼンチン
  • チリ
  • パラグアイ
  • ウルグアイ
  • ガーナ
  • ナイジェイリア
  • コートジボアール
  • モロッコ
  • イスラエル
  • カメルーンなど

二重国籍を認めている国はたくさんありますが、日本は認めていません。ではなぜ、あのおばあちゃんは日本のパスポートも持っていたのでしょう?

 

二重国籍(多重国籍)を認めていない国

  • 日本
  • 中国
  • シンガポール
  • マレーシア

日本は二重国籍を認めていないのですが、国籍は日本だけの問題ではないので、そう簡単ではないようです。

原則としては「二重国籍」を認めてはいなくても、例外として認める場合や、条件付の場合など国によっていろいろだそうです。

二重国籍になるケースです。

「出生」による二重国籍

  • 国際結婚によって、生まれてきた場合
  • 両親が日本人でも、アメリカのように「出生地」主義の国内で生まれた場合

国籍取得の形式には、血統主義と出生地主義があります。

「血統」主義とは?

「血統」主義とは、親のどちらかの国籍が子の国籍となる方式です。

  • 日本
  • 中国
  • 韓国
  • イタリアなど

生まれた場所ではなく、血統を重視する。日本は「血統主義」になります。

「出生地」主義とは?

「出生地」主義とは、本人が生まれた時点での出生地に国籍を付与する方式です。

  • アメリカ
  • カナダ
  • ブラジル
  • アルゼンチンなど

「出生地」主義の国内で生まれた人には、自動的に国籍を与える

に出生による二重国籍を容認する国は南米諸国など多数。
我が家の場合は、「血統」主義の日本人と、「出生地」主義のブラジル人の間に生まれてきた子供がいるので、息子二人は日本とブラジルの「二重国籍」を持ち、両国のパスポートをもっています。

日本では22歳までに国籍を選択

日本の国籍法によると・・・

出生によって二重国籍になった者は、22歳までにどちらかの国籍を選択しなければいけません。

日本国籍を選択した場合は、「外国の国籍の離脱に努めなければならない」

  • 国籍の選択を怠った場合は、法務大臣は書面で国籍の選択を催告することができる。
  • 催告を受け、一ヶ月以内に選択しない場合は、日本国籍を失う

ペルーとの二重国籍の方が、22歳ごろに「国籍を選ばないとペルーに送還される」旨の催告を受けたことがあるそうで、役所に行って口頭で国籍選択宣言をしたとの情報をいただきました。

しかし、国籍を選ぶほどの重要なことが、口頭のみの確認で書類をかかないのもどうなんでしょう??

書類を書いていないということは、日本国籍の選択義務は果たしたが、外国国籍の離脱はしていない可能性もありますね。

実際、オーストラリアや韓国は「日本国籍選択宣言は、自国の国籍には何ら影響しない」と明言しています。

実際、オーストラリアや韓国は、この宣言が自国の国籍には何ら影響しないと明言している。

国籍法は国によって違いますし、日本の国籍選択制度のことを正確に知っている国も少ない。

宣言が効力を発する国もあるようですが、「日本国籍選択」というよりは、日本政府に対して日本国民になるという形式的な意思の表明に近いような感じですね。

法務省ですら事実上、二重国籍を容認している?

法務省によると、1985年国籍法が改定後に「日本国籍を失った人は1人もいない」そうです。

  • 日本国籍を失う可能性があるため、日本に居住する場合は不利益を与える可能性がある
  • 海外居住者には日本の国内法が適用しにくい
  • 催告された、されなかったで、不公平が生じる

これらの理由で、日本の法律では原則として重国籍は認められていないが「二重国籍」を防止することは、事実上困難ということで黙認されているんです。

「帰化」による二重国籍

通常、日本人が国籍を変更する(帰化する)と日本国籍を失うことになります。

しかし日本人が外国に帰化する場合、その国が重国籍を認めている場合「日本国籍を失うこと」を日本に通知しない場合も多いため、実際には二重国籍状態のままのことも。

また日系ブラジル人のこんなケースも。

届け出による帰化の場合、法務局ではブラジル国籍を放棄するとの”宣誓書”を提出させているそうですが、実際はブラジル国籍をのこしたままでいるケースが多いそうです。

ブラジルは自国民の「国籍離脱を認めていない」ため、他国の国籍を取得すると必然的に二重国籍となる。

だから、領事館で出会ったおばあちゃんは日本のパスポートとブラジルの身分証明書の両方を持っていたんですね。

その他、帰化による二重国籍を容認する(=従来国籍の放棄を求めない)国としては、フランス、イギリス、ベルギー、スイス、アルゼンチンなど。

 

まとめ

結局、日本が二重国籍を好まなくても、他の国の国籍を放棄させることまではできない!

各国の国籍法の違いで、

重国籍者は必然的に生まれてくる。

ということのようですね。

ということは???

22歳になったときに日本国籍を選択し、ブラジル国籍を放棄する努力???すれば・・・

息子の場合、まだ10年以上先のことなので国籍法も変更になっているかもしれませんね。

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